InART展第二回は、保育士からアーティスト転向という異色の経歴を持ち、「点と点が繋がる瞬間をつくる」をコンセプトに据えて活動するバナナヤマモト氏の個展です。
アーティストとして自身を確立し、現在まで活動を続けるその原動力は「出会い」に対する圧倒的な情熱です。新たな人や体験に出会うために描き、出会いを糧にまた描く。そのどこまでもポジティブなスパイラルは、コロナ禍においても少しも揺らぐことはありませんでした。
新たな人/場所/体験との出会いを元にした言わば日記のような作品群ですが、そこには「作家個人の体験」と「社会」との共有点が描かれ、決して個人の内面世界で完結しないエネルギーが込められています。
出会いの喜び、そして祈りを込めた作品たちとの出会いを、心ゆくまでお楽しみいただければ幸いです。